幼稚園の日記(ブログ)

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2010年11月24日 水曜日

 「落ち葉のじゅうたんやー!」という、りす組のY君の声に誘われて振り向くと、辺り一面赤や黄色の落ち葉だらけ。一昨日の雨で、桜の木の葉っぱが落ち、園庭がとても鮮やかになっていました。その上を踏むと、『サク、サク、サク』と音をたてるので、嬉しくなって踏んだり、両手いっぱいに落ち葉を集めてふわっと投げて落としたりしながら、みんな興奮ぎみでした。いちょうの葉もまぶしいくらいに黄色に染まっていて、あまりの美しさに、クラスで集合して写真を撮りました。そして、みんなが散らばっていた後も、その場所に残っていた5人組。3人がすのこの椅子に立ち、それを真剣な表情で撮影するマネをするS君とT君。手でカメラの形を作り、「こっちからがいいかな。」「あっちかな。」と、いい角度を探しながら左右に動く姿を見て、くすっと笑ってしまいました。

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 そして今日は、年長・年中・年少児全員で、北斎院町の畑に、さつま芋掘りに行きました。畑に着くと、広い畑を見て、「これ全部お芋?ぜーんぶ掘るん?」と言って目を丸くしていましたが、「大きなお芋は手作り給食に、中くらいのお芋は焼き芋にしようね。」と聞くと、袖をまくって「よっしゃ。」とやる気十分の子どもたちです。 今年2度目のお芋堀りですが、高木農園で収穫してから1ヶ月。こちらの芋や土は、少し違っていました。バナナの形のように曲がった芋がたくさん掘れました。大きくなろうと成長する芋たちですが、真ん中の芋にぶつかって、その横にくっついている芋は少しずつ曲がって形を変えていったのです。教師が芋になって説明しながら曲がってみると、「なるほど。」と、子どもたちもうなずいて納得していました。また、こちらの畑の土は、少し粘土質になっています。手でぎゅっと握っただけで、簡単にお団子が作れます。元はやわらかい土だけど、芋が大きくなって、土がぎゅっぎゅっと詰まっており、芋を掘るのもなかなか大変。「終わった人はこっち手伝ってー!」と、友だち同士声をかけながら、協力して掘っていきました。掘ったお芋を見て、「あ、バナナの形や。」と言って、さっき聞いた話を思い出して見せに来たり、大・中・小の表示を見て、1個ずつ分けたりしました。途中、ナメクジやミミズを見つけて、「ぎゃっ。」とびっくりする場面もありましたが、「虫は枯れ葉を食べてくれたり、フンが栄養になったり、土の中にトンネルを掘って空気を入れたりするんだよ。優しいね。」という副園長の言葉を思い出して、そっと土ごとすくって「おやすみ。」と、逃がしてあげる姿が見られました。また、トカゲのしっぽをつかむと、びっくりしてトカゲがしっぽを切って逃げたので、子どもたちもびっくり。自分の身を守るために、しっぽを切り離して逃げるトカゲの強さに、『生きるための知恵』が感じられました。 掘った芋は、日当たりのよい畑にそのまま1日広げて干して、夕方持ち帰りました。雲一つない青空の下、おひさまパワーをたくさん浴びて、甘い甘い芋になるのが楽しみです。帰りのバスの中、子どもたちの片手には、粘土質の土で作られた泥団子が握られていました。いつも幼稚園の泥場で泥団子を作っている女の子は、「古森先生の言う通り、とってもきれいなお団子ができた!」と、嬉しそうに話していました。様々な自然に触れ、命のつながりを感じたり、たくさんの気付きがあったりと、楽しい1日になりました。

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