幼稚園の日記(ブログ)

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2010年9月2日 木曜日

 真夏日はまだまだ続きます。バスから降りると、地面からの熱気がすごくて、一瞬驚いたりす組のTちゃんは、「暑さには負けたくない!」と言って、保育室に走っていきました。シール帳にシールを貼って、すぐに1階テラスに下りてくると、副園長が黒板に何か文字を書いている所でした。” きょうは なにして あそぼうかな。 たのしいこと みつけよう! ” その文字を読んで、「楽しい事?」と、首をかしげるTちゃん。「今日はみんな何して遊びたい?」という副園長の問いかけに、ちょっと考えながら、「ブランコ!」 「つみき!」 「色水、砂遊び、かけっこ…。」 などと、答えていました。年長児のNちゃんは、「私はままごとがしたいな。」と言うと、「よーし!」と、やる気の一言を残して、全速力で走っていきました。その頭の中には、もう何が作りたいか考えがあるようでした。他にも、三輪車やすべり台など、それぞれが自分の楽しい事を見つけて、散らばっていきました。黒板の文字は、子どもたちにとって、 ”今日はどんな事を考えたらいいのかな?”と思った時の、ちょっとしたヒントになっています。この提案を受けて、子どもたちが意識を持って何かに取り組むのと同時に、私たち教師も、 ”どんな風に楽しい事させてあげようかな” と、考えるチャンスを与えられているのです。

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 くじらの噴水の所に行くと、今日も洗面器やバケツで水まきをしている子どもたちがいました。しかし、近くに水をまきすぎて、周りの土がぐしょぐしょになった上に、ただ水をまき続けるだけで、さらなる発展の様子もなくなっていました。そこで、副園長が、数箇所に穴を開けたペットボトルを1個持ってきて、そっと置きました。それを目ざとく見つけたTちゃんが水を入れると、シャワーのように四方、水が飛び出しました。それを見た他の子どもたちが、嬉しくなって、「僕も!」 「私も!」と言って、代わりばんこにシャワーで地面に模様を描いて楽しんでいました。また、かけっこをしている友だちが裸足で走ると暑いだろうと思ったYちゃんとS君は、走路に何度も何度もシャワーで地面を濡らしに行っていました。少しの工夫で、いつもの遊びがこんなに楽しくなるんだと、またまた教師が気づかされた出来事でした。

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 また、今日はくま組さんが幼稚園のプールを洗いました。それはとっても貴重な体験になりました。まず、プール掃除をするにあたって、自分たちでスポンジやたわしを用意する、というルールが課せられると、26人一人ひとりが園舎のあちこちを探して、手に持って来ることができました。そして、今日は特別にプールのどこからでも跨いで入っていいという事で、嬉しくて出たり入ったりしながら、色々な所を膝をついて這いずり回って磨く姿が見られました。そして、プールの底は、つるつるの部分と、滑らないようにギザギザになっている部分があります。つるつるの部分は、たわしで少しこすると、きれいになるのですが、ギザギザの方は、なかなか汚れがおちません。縦にこすってみたり、左右にこすってみたりしてみましたが、なかなかうまくいきません。そこで、副園長が、園を描くようにこする事を教えると、汚れがみるみるうちにおちていきました。副園長の、「なぜかな?」という質問に、「どうしてかなぁ?」と、みんなで考えました。「ギザギザになっとるけん、汚れがたまるんじゃない?」というR君の意見に賛同して、たわしをまわしてみんなで磨きました。5歳のうちから、もう ”おそうじのコツ” を覚えてしまった子どもたちです。最後は水を流してピカピカになり、みんなで1列に並んでぞうきんで水吸い取りリレーもしました。排水口の中にも汚れがたまっており、ホースの水で押し出しました。その水をバケツで受け、次々と子どもたちに渡すと、バケツリレーのように流れ作業になりました。水の気持ちよさを体で感じながら、知恵をいっぱい使った、最高に気持ちのいい時間でした。最後はきちんと自分の使った物を元の場所に戻し、片付けも完璧でした。普段は、おっくうだな…と感じてしまうお掃除も、今日の子どもたちには、きれいになった満足感と心地よさ、清々しさなど、たくさんの喜びを感じた遊びになりました。

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