幼稚園の日記(ブログ)

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2009年6月3日 水曜日

バスから帰ると、1番に私の目に入ってきたのは木工コーナーでした。その場所はたくさんの幼児で賑わっていました。各遊びのコーナーを設定するに当たっては、子ども達が遊び込めるための細かい配慮が必要です。この木工コーナーでは、副園長が子どものイメージしやすい長さ、大きさ、形で、しかも釘を打ちやすい硬さの材料を用意していました。なたで割った木はぐにゃっと曲がったものもあり、それを選んだ年長児は「おもしろい形。」などと言い、そこからまたイメージを膨らませて飛行機の下につけている姿も見られました。ぺんぎん組のKくんはすでに早く登園してきた友だちに占領されている木工コーナーを見て「場所がない。早く来たら良かった。」と悔しそうでした。また、ひまわり組のTくんは「先生守っとって。おしっこがもれそうなんよ。」と今の場所を友だちにとられたらいけないとトイレを我慢していたようでした。副園長に言ってもらい気付いたのですが、よく見ていると子でもが手に取っていく木材が段々と変わっていっているのです。初めは手のひらの大きさのもので軽く薄いもの次に長いもの、上達していくと幅の広いものへと移行していることが分かりました。子ども達のこの育ちを私自身が気付けるようにしていきたいです。

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今日は1ヶ月実習に来ておられた大原先生の最後の日でした。そこで年中5クラスがぱんだ組に集まりました。ぱんだ組のNくんはみんなの前で「三葉幼稚園に来てくれていた大原先生は今日が最後の日です。」と堂々と言ってくれました。大原先生には、三葉の子ども達の生活の場面に感動し、子ども達の素晴らしさを1つ1つ見つける度に言葉で態度で伝えてくださいました。また、きれいな歌声、素晴らしいピアノで色んな歌を心を伝えてくださいました。最後に大原先生のピアノで、「生まれてきてくれてありがとう」を歌いました。気持ちがいっぱいになり、大原先生も子ども達も教師も涙しながら歌いました。感動いっぱいのとても心地よい空間でした。お部屋にかえって「大原先生と遊んでもらったことのある人?」と尋ねるとほとんどの子が元気に手を挙げていました。子ども達からも色々な思い出が聞かれ、よく見ていてくださったのだと改めて感じました。大原先生には、音楽だけではなく本当に環境の準備からたくさん関わって頂きその学ぶ姿勢を見習っていかなければならないなと思いました。これからも、子ども達と様々な気持ちを感じていきたいと思います。

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 年長5クラスは玉ねぎ抜きとジャガイモ掘りに行きました。出発前に少し雨が落ちてきて、行けるだろうかと不安もがありましたが、最後まですることができました。昨年、じゃがいものお母さんいもを植えたことやジャガイモ掘りをしたことを覚えていた子どもたちと農園に向かうバスの中で「お母さんおいもは切ったのを下にして植えたよね。どうなってるかな?」「たしかお母さんおいもは土に戻してあげるんやったよね。」と話をしました。農園につき玉ねぎを抜きました。その中で副園長からたくさんの玉ねぎの中に混ざって少し形の違う玉ねぎがあることについて話をしてもらいました。それはぼんぼりが付いている玉ねぎで、葉っぱの間から伸びている茎はとても硬くて玉ねぎの芯までつながっています。「これは、次の玉ねぎが生まれるためにぼんぼりに花が咲いて種ができるよう強くて栄養が取れるように守ってるんだよ。」と聞くと「玉ねぎってえらいね。」「すごいんだね。」と玉ねぎが次の命を守るための力があることを感じることができました。

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                   <じゃがいもがアリの巣になっていたよ!>

 玉ねぎ抜きをしてからジャガイモ掘りをするために帝京農園へ移動しました。そこで副園長が「みんなラッキーだね。」と話を始めました。それは、生石の農園と帝京農園のジャガイモの生長の違いが見られた事でした。「生石のじゃがいもは葉の色が黄色くなっていたよね。びわやイチゴと一緒で取ってくださいって言ってるけど、ここのじゃがいもはまだ葉っぱも緑で花もあってまだ早いよ!と言ってるんだよ。でも掘らしてもらおうね。」と話しました。掘ってみると、まだほんとに小さなじゃがいもも付いていて、ビワやイチゴに続いて植物の生長にも改めて気づくことができました。                               

又、そこではたくさんの虫たちも生活していました.たくさん穴が開いたジャガイモの中から次々と出てくるあり、これには驚きました。なんとジャガイモはありの巣になっていたのです。又、別のジャガイモには虫が食い込んでいました。ジャガイモ畑で平穏に生活していた虫たちは、ジャガイモ掘りに来た子どもたちに右往左往の大騒ぎ、それは園では経験できないことでした。おかげでジャガイモは穴だらけでみんなで食べるために植えたジャガイモは虫たちと分け合って食べることになったしまいました。 

子どもたちにはこのような生活の中で、自然の厳しさや生きることがどんなことか学んでいって欲しいと思います。

       

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