幼稚園の日記(ブログ)

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2009年6月2日 火曜日

 朝、登園してきた子ども達に古森先生が話しかけました。「駐車場のトマトの葉っぱが丸くなっとるよ。」それを聞いた年中・年少の子ども達は教師と一緒に見に行きました。強い日差しに負けてしまったトマトの葉っぱは元気なくしおれていたのでした。「お水がいるんよ!」とペットボトルに水を汲んでトマトにかけました。その時、緑色のトマトの赤ちゃんを見たYちゃんは、「トマトは赤くなってからとるんよね!」と言いました。続いて隣りのSちゃんが、「苺も赤い色やないとだめなんよね!」そんな話をしていると小さなきゅうりの赤ちゃんができていることに気づきました。そこで子ども達は、「きゅうりの赤ちゃんは大きくなっても、なんで緑色のままなんやろ?」と色が変わらないことを不思議に思い、教師に聞いたのでした。子ども達の鋭い質問に教師はうまく答えられなかったようです。今日の教師の反省でした。

 今日から古森先生の発案で、木工のコーナーを出すことにしました。初めて木工を出すということで、釘が打ちやすい木片や子ども達がイメージしやすい形のものを選び、準備しました。新しいコーナーに興味を持ったたんぽぽ組のSちゃんは、木片と釘を持ってきて金槌で打ち始めましたが、なかなか真っ直ぐに打つことができません。曲がった釘を教師に直してもらいながら、何度も何度も諦めずに打ち続けていました。何度も打つ中で、いつの間にか金槌の柄の持つ位置が変わって、金槌の近くを持っていました。強く打つためには、柄の端を持たなくてはならず、幼児の力では重さもかかりうまく釘を打つことができません。反対に、金槌の近くを持つと力は入りませんが、うまく打つことができるのでSちゃんは、失敗を繰り返すなかで、そのことに気づき、試行錯誤しながら2つの木片をくっつけることができたのでした。

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 木工のコーナーでは、自分の手を打たないように集中したり、木片と木片をつなげるために釘の長さを考えたり、木片をつなげながら作りたいもののイメージを膨らませていきます。Sちゃんのように失敗を繰り返すなかで育つ様々な子どもの気づきの過程を教師がしっかりと認め、子ども達と喜びや達成感を共感していきたいと思います。

 ひとしきり遊んだ片付け前のことです。ある子が空に虹が出ていることに気づきました。今日出ていた虹は、私たちのイメージしている山型ではなく、反り返っているような形でした。虹をみつけたぞう組のSちゃんやひまわり組のTくんは、絵の具のコーナーに行って、その感動した気持ちを絵に表現していました。また、さくら組のTくんは、「あの虹、誰が描いたんやろうね。」と、とても素敵なつぶやきを聞かせてくれました。 こんなに素晴らしい感性を持ったみつばっ子達と一緒に遊んで、私たち教師もたくさんのことを学んでいきたいと思います。

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