幼稚園の日記(ブログ)

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2009年4月17日 金曜日

 日に日に園生活のリズムをつかみ,たくましくなっている子どもたち。今日も子どもの成長をいくつも見つけることができました。その中の年少組のY君の姿を紹介したいと思います。まだお母さんと離れることがさみしいと泣いて登園してきているY君は今日も幼稚園に来てお部屋で「おかあさん。」と言って泣いていました。それを見た年中組のT先生はYくんの手を取って戸外へ連れ出しました。戸外ではT先生の服をつかんで不安そうに友達の遊びを見たり、環境を準備をする動きについていっていました。そこで、「お水を一緒に持ってくれる?」とT先生は線を引くためにジョロを一緒に持つよう声をかけました。すると、すっと手を出し、一緒にに水をまいてくれました。その時には泣いていた顔がうそのようにしっかりとした表情になっていました。それからもままごとができるよう自分の手からこぼれるような大きなリンゴを運んだり、並べたりしてくれていました。そうするうちに、教師からも離れて、自分が準備したままごとコーナーでリンゴを細かく切って料理をする姿が見られるようになりました。

 すっかり落ち着いたY君はT先生と色水コーナーへやってきました。そこで、年長児が作っていたピンク色の色水を見て「わぁー!きれい!あれが作りたい!」と言ってさっそく作り始めました。どうしてもピンク色が作りたかったYくんは周りで作っているお姉ちゃんたちの作り方を見たり、「どうやったらピンクになるの?」と自分で聞きながら、ピンクの花びらを一生懸命つぶしていきました。しかし、まぜてもまぜてもピンク色にならない色水!「白しかならないよ!どうしよう。」とそれでもまぜていきました。長い時間まぜていたY君は「ピンクにはなってないけどこれ持って帰る!」と少し諦め、袋に入れました。するとびっくり!!「わぁー!ピンクになった!!」とニコニコ笑顔になりました。すると近くにいた年長児のKちゃんがピンクは薄いから色が見えんかったんよ。」とちょっと解説。ピンクの色が見えなかったのは器の色のせいだったのです。その言葉を聞いて分かってか分からずかうなずくYくん。また一つ気付きがありました。

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 異年齢児とのかかわりの中で見よう見まねで技術を覚え知恵を身に着け、新しい気付きを教わって毎日たくましくなっていく年少児!友達や教師とたくさんの遊びを見つけて、楽しみ、学び、幼稚園が大好きになっていってくれることが教師の喜びです。そんな姿を見られるようにこれからもがんばっていかなければならないと思いました。

 さて、幼稚園のプールの入り口にある小さな畑には何種類かの野菜が次々に育ち、子どもたちの手作り給食に色を添えています。なかでもケールは昨年の11月頃から4月15日の手作り給食までご飯にまぜ、時には納豆の具に、又時にはシチューに鮮やかな緑で食卓の色づけに大活躍でした。そして、今、そのケールは子どもの背丈程の高さになって、きれいな黄色い花を咲かせています。その花を見ながら、この花が終わったとき、新しい次の命を芽吹いて行くために種になって一生を終えるのかと、感慨深いものがあります。ケールに感謝です。

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