幼稚園の日記(ブログ)

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2009年3月18日 水曜日

 昨日、松山にも桜の開花が宣言されました。三葉の桜はどうかしら!?と気にしながら見てみるとかわいいピンクの花が1つ咲いていました。その場所はなんと毎年焼き芋をしている木で、一昨年、木の先が燃えてしまった部分でした。11月末から12月にかけて、暖め続けられた木がその時期に生長を速めたのかあるいは、その時期に毎年炎を浴びることを悟った木々が、そのための準備のためにいち早く生長しようとするのか、いずれにしても木々の生命力の強さを感じました。そして何よりも今日の年長組の卒園式に花を添えてくれているように思えました。なぜなら、今日の天気は例年にない暖かさで、子どもたちが園との別れを惜しむかのように園庭で喜々として遊ぶ姿には桜の花はとても似合っていましたから…!

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 ところで、朝、教師たちは、卒園する子どもたちのことを考えながら、遊具を動かしたり、掃除をしたりしながら準備を進めていきました。昨日、卒園式の練習で子ども達のいつものカッコよさが見られなかったことを残念に思った教師たちは、どんな言葉をかけてあげようかと悩んでいたのですが、登園してきた子どもたちの笑顔を見ると、そんな悩みは吹き飛んでいきました。胸に生花をつける時も、一人ひとりに言葉をかけながら、卒園することへの期待を高めることができました。〔くじら組さんは、特別に古森先生から名札に生花をつけて頂いたそうでラッキーでしたね。〕

 式が始まり凛々しい姿で入場してきた子どもたちは、今まで練習してきた中で一番かっこよく利発で逞しく立派でした。古森先生の挨拶の中に、「保護者の皆様、この三葉幼稚園を信じて皆様の大切な宝物を預けて下さって有難うございました。」という言葉がありました。この純粋な輝いた瞳と向き合って、古森先生のこの言葉に思わず涙が出てきたのは私だけではありませんでした。今日の反省会でも子どもたちがまぶしいくらいの瞳で修了証書を受け取ってくれて、この298の瞳に出会えたことをみんなに感謝したいと思ったこと、先生たちもきっとそう思える時が来るだろうと話して下さいました。教師達も改めてこの子達に出会えた喜びを実感した1日でした。子ども達には担任の他に今まで沢山の先生方やバスの運転手さん、事務所の方々にいつも支えられて、見守られて園生活が送れたこと、そして、今年の年長組は、どんな時もピンチになると、いつの間にか古森先生が来て励ましてくださったこと、いろいろなひとたちがみんなのことを愛情を持ってかかわって下さったことをずっと忘れないでいてほしいと思います。

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 今日の反省会は、教師たちが今日の感動を話したくて、時に涙し、時に笑いありで2時間も費やしてしまいました。それくらい、素敵な一日だったと思います。

 149名がこの三葉幼稚園を巣立っていきました。明日からは卒園生です。おじいさん、おばあさんになっても卒園生です。(古森先生の挨拶の一節より)、また会おうね!!

    「ぞう組の自慢」

 足が不自由で健康面でも少し不安のあるHちゃんは、年中で入園したときは、ハイハイでした。そして、つかまり立ちをし、少しずつ自分でやってみようかなという態度が見られるようになりました。年長組になると、自分で歩きたいと強く思うようになり、運動会ではリレーも自分の足でしたいとみんなの手を借りて練習しました。お陰で車いすでの移動も速くなり、行動範囲も広がってきました。今日の卒園式で参列された方々や教師たちが大変感動した場面がありました。それは修了証書授与の時のことです。でも、その陰には今クラスが一つになったHちゃんを中心にしたぞう組の子どもたちの育ち合いがありました。ぞう組のみんなはHちゃんがいたことで心のやさしい素敵な子どもたちに育ち、Hちゃんは、ぞう組のみんなのおかげで勇気をもって自分で歩き、話し、笑うようになりました。

 修了証書授与で感動したといういい話です。今日の晴れの日のために、教師達はそのHちゃんに自分の足で修了証書を受け取らせてあげる方法はないかと毎日考えていました。そしてある日Hちゃんに男の子が肩を貸して見ました。すると見事にHちゃんは歩き、見る見る笑顔になりました。今日、幼稚園最後の日、自分の足で壇上に上がり証書を受け取ったとき、必死で両手で支えて輝くばかりの笑顔を見せてくれました。、そしてO君とS君の肩を借りて高くて長い花道を歩いて、笑顔で待っているお母さんのもとへ・・・、修了証書を自分の手で渡すことができた瞬間はHちゃんにとっても教師達にとっても一生忘れられない場面でした。ぞう組のみんながいつの間にかHちゃんを欠かせないクラスの一員として受け入れ、当たり前に手を肩を貸していました。これが三葉っ子なんです。

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 また、他の園から5月に男児3名、10月に1名の4人が仲間に加わりました。この4人は、1年に満たない月日の中でおもいっきり園生活を楽しもうとしていました。その中でトラブルもありました。そんなときは女の子が一生懸命に仲介したり諭したり、時にはみんなで話し合いを持ちました。ちょっとした隙間風は新しい風をぞう組に入れてくれていろいろなところで仲間作りの大切さを教えてくれました。31名の素敵なぞう組のみんな、1年間ありがとう。

  ― 明日は、くま組さんの自慢話です。お楽しみに!―

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