幼稚園の日記(ブログ)

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2008年12月2日 火曜日

 今日はバスで登園してきたぺんぎん組の子ども達が、「先生、持ってきたよ!」と昨日忘れていた焼き芋用の新聞紙とアルミホイルを持って来ました。今日も焼き芋が食べられることをとても喜び、シールを貼り終えると、戸外に飛び出していきました。今日はこあら保育の日です。こあら保育で弟が来るKちゃんは、張り切って昨日覚えた焼き芋の作り方を教えてあげていました。他のこあら保育の子ども達も保護者と一緒に、お芋を何個もくるむ姿が見られました。遊ぶことを忘れて、焼き芋の所でずっと出来上がるのを待つこあら組の子ども達の姿がとても可愛らしく見えました。

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 ぺんぎんくみのHくんは、さつまいもがアルミホイルでしっかりと包まれているか確認している私の傍で、その様子をずっと見ていました。

「先生、なんしよん?」

「さつまいもがちゃんと包まれてるか確認しよんよ。」

「なんで?」

「中から新聞紙が見えとったら、そこから火が入って真っ黒のお芋になるけんよ。」

「ふーん。」

とHくんは納得した様子。しばらくすると・・・。

「先生、手伝ってあげらい!」

と、しっかり包まれているか確認する手伝いを始めました。焼き芋を包む作業のなかにも、科学の要素がたくさん含まれています。今日、Hくんはアルミホイルにしっかり包まれていないと、そこから火が入り込んでさつまいもが焦げてしまうという原理を学習したのです。こうした経験が大人になった時にきっと生きていく力になると思うのです。子ども達の周りには、いつも科学があります。そのことを教師が気付き援助することで知恵として蓄えられていくのです。

 降園前、1階のテラスの前で苺のプランターをいじっている古森先生の姿が見えたので、何をしているのか覗きにいきました。今年の春に植えた苺が花を咲かせ実をつけた後、伸びたライナーの先に子株が生まれ、さらに伸びて孫株までできていました。「この子株を植えると来年またおいしい苺ができるんだよ。」と古森先生に教えてもらい、そのことを初めて知った私は子ども達に絶対に伝えようと思い部屋に帰って「親株、子株、孫株」の話をしました。しかし、子ども達はいまいち理解できなかった様子なので、作業している古森先生の元へ連れて行きました。「この株がおじいちゃん、おばあちゃんでしょ。これがおとうさん、おかあさん。そして、これがみんなだよ。子どもは風の子で元気いっぱいでしょ。だから、冬を越して春に大きくなっておいしい苺ができるんだよ!」子ども達はよく理解した様子で、来年できる苺を楽しみにしていました。

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 年長のテラスに干している干し柿の話です。今日、年長組では全園児分足りない干し柿について各クラスでどのようにしたらいいか話し合われたようです。『年中、年少児にあげたらいい!』『自分達も食べたいから、切って分ければいい!』『まだ柿がなっているんだったら、採ってきて作ればいい!』などの意見が出たそうです。最終的に渋柿を採ってきて、足りない分を自分達で作ろうということになったようです。全て教師が人数分はじめから用意するのではなく、足りなかったらどうするか考えさせることで、今までの生活のなかで蓄えてきた知恵と経験を活かしてここでもしっかりと自分達の手で解決することができました。

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